485系「みやぎ・ふくしま桜回廊」で
大河原〜船岡「一目千本桜」車窓花見


  

桜の季節に合わせて、4月7日〜22日の土・日
福島〜仙台間 に臨時快速が1往復/1日運行されました。

仙台車両センター所属のA1・A2編成
485系国鉄塗装を利用しての割安快速です。


(仙台支社のホームページより)

この編成は、つい最近まで、「あいづライナー」を
中心に運用されていた車輛です。
2006年に「あかべえ」ラッピングに塗装されましたが、
2011年に再び国鉄塗装に戻されました。

2012年2月25日から、
元「日光・きぬ」用G55・G58編成が仙台車両センターに復帰し、
「あかべえ&起き上がり小法師」にラッピングされ、
「あいづライナー」専用編成になりました。
G55・58編成の「あいづライナー」はこちらでご覧になれます。

その結果、A1・A2編成は「あいづライナー」に関して、
予備車扱いになり、臨時列車等にも使える運用となりました。
その車両を使っての臨時快速「みやぎ・ふくしま桜回廊」運行です。



 あかべえ塗装時代の「あいづライナー」
A1・A2編成(会津若松)
先頭は6号車クハ481-1015 

 

 国鉄塗装に戻った「あいづライナー」
A1・A2編成(会津若松)
先頭は6号車クハ481-1015 


A1・A2編成」編成表
福島← 1号車クハ481-1016+2号車モハ484-1077+3号車モハ485-1077     
      4号車モハ484-1032+5号車モハ485-1032+6号車クハ481-1015 →仙台

の4M2T 6両編成です。



 福島〜仙台間「Wきっぷ」\1,500
大変お得な切符で、高速バスに
対抗して販売されている割引切符です。 
 今回は、往復\1,500の小旅行です。



 福島駅1番線に停車中の485系。
 福島に485系が登場するのは久しぶり。
 私は485系を福島駅で見るのは、
東北新幹線開通後では初めてです。



 愛称表示盤は特製の
「みやぎ・ふくしま桜回廊」の表記 です。


 
 行き先表示器は「臨時」の表記です。



 かつてC59やD51の大型蒸気や川俣線用のC12の基地福島第一機関区跡は新幹線福島駅と駐車場に。
 その脇の側線に仙台から9570Mでやってきた485系A1・A2編成は9571Mまでしばし休憩.

 

 485系を5番線から眺める。485系A1・A2編成の脇にはE721系が停車中。5番線に停車中の電車は、山形線用719系5000番台。
 上の跨線橋は新幹線への連絡橋。


 側線から1番線に入線する為、一度郡山方へ進んでポイントを切り替え、一番線に入線の準備に。
 

 1番線の案内。9570M快速「みやぎ・ふくしま桜回廊」14:26仙台行き」
特急車両を使った快速は魅力的。

 

 快速「みやぎふくしま桜回廊」号1番線入線。福島駅1番線で見る485系は何年ぶりでしょう。感激のひとことです。
 下のおまけの昭和47年とほぼ同じ場所からの撮影です。

 

 2番線から1番線停車中の485系「みやぎ・ふくしま桜回廊」号を望む。6両編成のうち、5両分が見えました。1番線と2番線の中線は、昔から貨物で利用しています。
 

 おまけの写真:昭和47年(1972年)の福島駅1番線。
 (ちょうど40年前・新幹線開業の10年前の福島駅です。)
 485系「やまびこ」東京行きが入線。当時の「やまびこ」は1往復のみで、上野行きではなく、東京行きでした。
 
上の写真とほぼ同じ場所ですが当時は跨線橋はなく、地下歩道で、ホームから信夫山が見えました。

 おまけの写真:昭和47年(1972年)の福島駅1番線。
 (ちょうど40年前・新幹線開業の10年前の福島駅です。)
 ホームの端から、485系のボンネット車体を撮影したものです。
当時はホームの端に行き止まりの柵はなく、ホームから下に降りて撮影出来ました。

 「みやぎ・ふくしま桜回廊」の途中停車駅は白石・大河原・岩沼・名取のみ。「一目千本桜」の南側大河原発は15:09定刻に大河原発。まもなく「一目千本桜」が車窓に広がります。
 

 「一目千本桜」大河原〜船岡間3km桜並木が続きます。
まだ5分咲きという状況でしたが、多くの人たちが散歩をしながら桜並木を楽しんでいました。

 

 一部は満開近いような桜もあり青空をバックにとてもきれいでした。
 走っている列車の中から撮影したので、まるで桜並木を動画で見るような感覚でした。

 

 「一目千本桜」は東北本線随一の桜の名所で、
 特急が多く走っている時代は特急車両と桜の組み合わせの撮影名所でした。
 今回、なつかしい485系と桜の組み合わせに多くの人がカメラを向けていました。


 散歩する人、桜と快速「みやぎ・ふくしま桜回廊」号を撮影する人。めずらしい特急車両に夫婦で立ち止まって仲良く見入る人。黙々と散歩をする人…。それぞれの花見がありました。
 

 船岡駅近くなって、「一目千本桜」も北の終点です。
3kmにわたった桜の競演も終了を迎えました。
 今年の桜は1週間ほど遅れ、満開でなかったのが、少し残念でした。

 

 2号車モハ484-1077の車内の様子。
 内装はA1・A2編成(国鉄色塗装)&G55・G58編成(あかべえ&起き上り小法師塗装)と共通でシートピッチが1,100mmとゆったり配置で、前のシートはまったく邪魔になりません。。

 

 仙台駅到着の快速「みやぎふくしま桜回廊」号は、仙台駅1番線に到着しました。
 仙台駅は橋上駅舎になっている為、ホーム上は駅舎になっており、日中でも明りが必要です。

 

 1番線には、多くの撮り鉄が集合。
 それぞれに485系「みやぎ・ふくしま桜回廊」にカメラを向けています。

 

 485系A1・A2編成前方より、撮影している人たちの背後から皆さん様子を入れて撮影しました。
 

 仙台→福島の帰りは16:03発3586M「快速仙台シティラビット6号」を利用しました。
 9570Mの仙台着時間は15:41でしたので、20分弱の時間しかなくとんぼ返りでした。

 

 3586M「快速仙台シティラビット6号」はE721系で運行。
E721系は2007年導入され、低床構造などが評価されて2008年度ローレル賞を受賞しています。3586Mは土曜日で快速という事もあってか、混み合っており、白石まで、座れませんでした。


 上りでも「一目千本桜」を観賞。
 船岡駅を出発と同時に桜並木がはじまります。


 

 下り線を越して桜並木を見るので、仙台行きと雰囲気が若干変化しました。

 

 16時を過ぎましたので、めっきり人影も減りました。

 

 3586Mは定刻17:16福島駅2番線に到着。

 

 福島駅東口。
 右の写真とだいぶ雰囲気は変わりましたが、大元の民衆駅の駅舎は同じ建物です。しかし駅前広場は大きく変わりました。

 バス乗り場は駅前にやってきましたし、駅をおりてそのまま地下道に入っていけるようになりました。
 駅前には福島市出身の古関裕而の像。
 

 昭和47年の福島駅。
時計は現在の大きなアナログ時計ではなく、デジタル方式でした。福島駅の表記は現在もほぼ同じ表示形式です。
 設置の仕方も同一なので、現在まで同じもの?かもしれません。案内に書かれている内容は、
左:「L特急ひばりに自由席車新設」、右「特急ひばり51号 急行あづま51号」。



 福島駅前のバス乗車口脇には、きれいな「花時計」を設置。
 今が盛りの、レンギョウやさくら等を使って「花見山」をイメージしているものと思われます。

 「花時計」前で、今回の小旅行も終了しました。